- 作者: 豊田徹也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/11/22
- メディア: コミック
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人に自分を知ってもらいたいと思う時どうするか。一番楽なのは現在の自分を教えることだ。でも現在は凄くぶれるものじゃないですか。そう考えたら自分の歴史を語るのが一番よろしいのじゃないかと思った。でも過去を語る現在の僕は結局現在の僕なのである。誰かに嘘をつかれても僕には何もわからない。結局誰も何もわからない。か?か?
1/9ページほどのコマで「ひとをわかるってどういうことですか?」と突きつけられる。ありふれた疑問のような気もするけれど僕はたいそうゲンナリさせられてしまった。最近は単語をキーワードとした楽なコミュニケーションしかとってない気がしてこれじゃいかんと思ったり。単語からでは相手が湛えているもの-UNDERCURRENT-は絶対にわからないよなあ。
「対話の可能性」という言葉を思いついたと思ったら、それはシュヴァンクマイエルの作品だったな。永遠の対話、情熱的な対話、不毛な対話。対話にはいろいろあるけど、それはお互いに変質させていくものだと思う。そこで生み出されたもの、変質したものを共有地として生きていくっていうのはなしなのかなー。んで耕して一気に牧場物語に突入。
(俺たちお前たちの話なんて、ひいては国同士のはなしだって、宇宙的に見れば全部内輪ネタなんだよ。さっさとしゃべっちまいましょーぜ。)