いってみれば山本精一の音楽は北斗神拳である。やさしい歌声で外からそっと突つかれると、中から崩壊が始まってしまう。力技ではない何か。そんなかんじ。
- アーティスト: 山本精一,PHEW
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 1998/09/23
- メディア: CD
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まさおの夢。
まさおはひとりでうまれ、ひとからうまれ、でも人間でないかもしれない。でも、まさおは動く。だから動物。そして生まれた時から死んでいる。もちろんまさおにも朝はやってくる。くまさんのこどもはこぐま、まさおのこどもはこまさお。まさおはこまさおの国をゆめみる。
まさおの正体を掴もうとして歌詞の中のまさおに関する情報で確定している要素を書き並べてみたけど、結局当然ながらまさおは誰なのかどれなのか何なのかわからない。
初めて聞いたときふふと笑ってしまったこの曲も今では何故かおセンチな気持ちにさせてくれるものとなった。で、おセンチな理由を考えてみた。この歌詞に意味は無いかもよと頭の中のまさおが僕に話しかけてくるが、僕にはどうもまさおには意味があるような気がしてならない。卵も鶏もぶっ飛ばした、そのループがこの歌の中毒性とまさおへの思いを加速かそくさせているのかもしれないなー、と思った。名曲すぐる。