日直地獄

小学校では事件が起きる

Googleカレンダーの複数のカレンダーに一気に休みを登録できる「すやすやおやすみさん」を作った

仕事でGoogleカレンダーを使っていて、会社の休み取得のルールがあったり、複数のチームに所属している、などで複数のカレンダーに休み登録をしないといけないということはある。また、休みなのに「時間を探す」で誤って時間を抑えられてしまわないように、自分のカレンダーに10-19など勤務時間全部を「やすみ」カレンダーでおさえる、といったこともある。特に病欠などでは、スマートフォンからこれらのカレンダーに入れていくのは大変な作業である。

そこで、すやすやおやすみさんというツールを作成した。

f:id:AirReader:20220316091115p:plain
使い方は「送信先管理」から登録したいカレンダーにチェックを入れ、休みたい期間を選択し、登録ボタンを押すだけ。そうすると、登録したカレンダーに終日予定で休み予定が入り、自分のカレンダーに10時-19時で休み予定が入る。また、送信先カレンダーは保存されるので、次からは期間と登録ボタンだけで良く、スマホに登録しておくと大変便利。僕はこれがないと休みを登録するのが苦痛になる体になってしまった。

Google Apps Scriptで動いておりますので、こういうニーズある!という場合には下記のリポジトリからコードを取得して自前で立ててご利用ください。
github.com

あと、一応下記のURLで使えるようにしたけど、個人のGmailで複数のカレンダーに登録したり、10-19時で休みを確保ししたいことは無いはずなので、業務利用しか想定できない。しかし、カレンダーは業務情報の塊であり得体も知れないアプリケーションと連動するのは怖いと思うし、僕だったら使わないので、この行為に意味があるのかという気もする。
すやすやおやすみさん

余談

ソースコードをリモートに上げるのをすっかり忘れており、かつ忘れたままMacが故障してしまいソースコードを紛失してしまうということが起きた。GASでは動いているのだが、ウェブのUIを見に行ってもソースコードが存在しない。なぜ動いているんだっけって不思議に思っていたのだが、deploymentを使って production と development に分けて開発しており、ソースコードは直接そこにpushしていたのだった。過去の私、開発環境整えてて偉すぎる。その発見によりようやくサルベージできたんだけど、もともとtypescriptで書いていたので、コンパイル後のソースコードしか手に入らなかった。まあ全く難しいことしてないので、ほぼ影響は無さそうである。

袋麺を作ろうと裏の説明を見たところ「お湯を500ml沸騰させて」と書いてあって、急に解釈が分かれる部分に気がついて手が止まってしまった。解釈は以下の二通りありそう。

  • 沸騰したお湯を500ml用意する
  • 水を500ml用意して沸騰させる

沸騰させるまでに蒸発する分が含まれていないので、スープの濃さが変わるはず。沸騰させたお湯を500ml用意するのめんどすぎるので、蒸発する量はどれくらいか調べて投入したらいいのだろうか、とか2秒位考えたけど、スープがうすすぎる以外で気にしたことは無いので、500ml前後の水を鍋に入れ、沸騰させて大雑把にラーメンを食べた。

最近買ったもの

ニトリの真空断熱タンブラーを買った。他のタンブラーはだいたい300ml前後が多い中、これは470mlも入るのでそれが決め手になった。仕事中、水かお湯を一日2リットルくらい飲むので、大きめのがありがたいのだった。断熱性能とかはわからないので真空断熱だったら同じでしょうというスタンスで気にしてない。満足している。

ワイヤレスイヤホンが欲しかったので3coinsのイヤホンを買った。寝るときに何かを聞きながらじゃないと寝られない病気にかかっており、寝る時用のイヤホンが欲しかったのだった。インナーイヤー型のワイヤレスイヤホンは、横を向いて枕にイヤホンが押し当てられる形になってもそれほど痛くないので形状的には良い感じだった。一方、外に露出する面がタッチ操作に対応しており、体勢を変えて耳が折りたたまれ、耳がそこに接触すると再生が停止する、イヤホンの電源が落ちるなど運用上の問題が発生し不便であった。そこで、カバーを外し、センサーとカバーの間に折りたたんだ紙を挟むことでタッチ操作を無効化した。この結果、電源の操作はケースへの出し入れしかなくなった訳だけど、一切問題ないし自分の用途では便利になった。満足している。が、どうやら新型が出て、新型は充電端子がUSB-Cになったらしい。羨ましい。

子育てとインターネットとGoogleアカウント

20代前半の頃は、インターネットはインターネットに棲むためもので、そこに人格があった。オフラインの私とオンラインのアイデンティティが交錯することがあるとは思っていなかった。ましてや自分が結婚したり、子供が生まれる話にリアリティは微塵もないわけで。親との会話以外では、本名はほとんど呼ばれなかったし、邪魔なだけだった。インターネットでは主にはてなID(AirReader)で暮らし、便利なツール群としてGoogleアカウント(airreader@gmail.com)を使っていた。Googleアカウントには名前を設定する必要があり、同僚から野中空海という名前を頂戴した。当然偽名である。Googleアカウントの名前は非公開にできないので、オンラインネームである必要がある。

それから歳を重ね、不思議なことにライフステージが上がっていくと、書類などにメールアドレスを書く機会が増え、困ることが増えてくる(なぜならairreaderと書くのはちょっと恥ずかしいから…)。仕方が無いので本名のGoogleアカウントを取得して、それを書くようにした。しかし、すでにGoogleアカウントはメールボックスの役割だけではなくなっており、全面的なアカウント移行はすでに不可能になっていた。例えば、Googleフォト。写真が無制限にアップロードでき*1て歴史が詰まっているし、機能的にもちょっと代替は考えられない。

その結果として何が起きたか。家庭のデバイスに「野中空海」が露出してしまうことになった。例えば、Chromecast for Google TVの待機画面のスライドショーは、Googleフォトと連携しているため、Chromecastにはairreader@gmail.com を連携させる以外にない。なのでテレビの画面には「野中空海」という文字が輝いている。

子供の小学校入学祝いは、ランドセルとChromebookになった。Scratchをパソコンでやりたいとのことだったので応援したいと思ったのだった。小学生入りたてで、まだ情報の自分では取捨選択ができないんだよと伝えた上で、ブラウザには全面的な制限(ホワイトリスト方式)をかけることにした。Googleファミリーアカウント機能はこの辺りが柔軟にできて良い。ホワイトリストに追加したいリクエストを親に送り、親はスマホで承認できるなど、利便性も高い。子供のファーストパソコンとしては良い選択肢だったと思う。

ブラウザで権限の無いドメインを開くと、以下のように保護者にリクエストを送る画面が出てくる。便利ですね。保護者の名前はともかくとして…。
f:id:AirReader:20220307141602j:plain

この問題を解決するにはどうしたらいいか。本名用のGoogleアカウント下に子供のファミリーアカウントを新規登録する手もあるとは思うが、YouTube Musicの有料機能をファミリー化しようと思うと不便とか、課金周りで不利益を被る可能性もありそうなので躊躇する。

まあそのうち子供が気になってきたら、インターネットにあまり実名を書かないほうがいいという話を、お父さんも実践しているんだ、と説明したらいいかなと思っている。が、どうなることやら。

*1:今はできなくなったけど