日直地獄

小学校では事件が起きる

「飼っている魚が1年でこんなに大きく!」という雑談をしていたところ「オイカワですか?」と聞かれたので「カワムツ」と答えた。画像検索結果のURLが貼られ改めて見てみたところ、明らかにオイカワ寄りに成長している。下の淡水魚検索図鑑を見るとより明らであった。
www.kannousuiken-osaka.or.jp
ずっと間違えていて衝撃的だった。

川で捕まえた魚(カワムツ)を飼い始めたのが2021年8月9日だったので、もう1年が経過したらしい。月日が流れるのは早い。

カワムツの今昔。1年で大きくなった

ピョコピョコとしか泳げなかった稚魚が、猛烈な勢いで泳げるようになった。オスの方は顔に追星がはっきりとでてきて若干気持ち悪いが、成長している証なのであろうとおもう。また、繁殖に成功したようで、稚魚が泳いでいるのを確認したけど、いつの間にかいなくなっていたという事件もあった。

いつまで生きてくれるだろうか。

国会の「丁寧に説明」を可視化する

「丁寧に説明する」や「丁寧な説明を心がける」の印象がとにかく悪い。というのも、偉い人がこういうだけで、特に丁寧な説明が行われた試しがないと感じるからだ。誰も彼も「丁寧に説明」と言うだけで、それを履行しないというメソッドがはびこっている印象があるのだ。これをデータで確認したい。

「丁寧な説明」の運用と私が持っているイメージ

最近もこういう感じで「丁寧な説明」が出現していた。

まあこれは組織として動け、みたいな観点での批判を入れたいのでちょっと違う気がするが、各議員から丁寧な説明がされてるとは感じない。

「丁寧な説明」というと安倍さんが連発していたイメージがある。ただし、これは私が持っている「安倍さんは説明しない」というイメージバイアスや、立場的にメディアが取り上げる回数によるイメージバイアスがかかっている可能性が考えられる。

データの作り方

こういったバイアスを排除するために、国会会議録検索システムのAPIを利用して「丁寧な説明」「丁寧に説明」を検索したデータを作成した。
国会会議録検索システム
APIから得られるデータはかなり整理されていて、発言者や所属会派などのデータがあり単に表示するだけでも結構いい感じのデータが得られる。昭和22年からのデータを取得できるので、このAPIを整備した国立国会図書館の働きはすごいし大事な働きをされているなと思う。

ちなみにGoogleAppsScriptで収集した。スクリプトは以下に置いておく。


スクリプトを見る

const searchWord = "丁寧に説明";
const spreadsheetURL = "https://docs.google.com/spreadsheets/d/*******/edit#gid=0";

function getSheet() {
  const spreadsheet = SpreadsheetApp.openByUrl(spreadsheetURL);
  const sheet = spreadsheet.getSheetByName(searchWord) ? spreadsheet.getSheetByName(searchWord) : spreadsheet.insertSheet(searchWord);
  if(sheet.getLastRow() === 0) {
    sheet.appendRow([
      "発言ID",
      "会議録ID",
      "イメージ種別(会議録・目次・索引・附録・追録)",
      "検索対象箇所(議事冒頭・本文)",
      "国会回次",
      "院名",
      "会議名",
      "号数",
      "開催日付",
      "閉会中フラグ",
      "発言番号",
      "発言者名",
      "発言者所属会派",
      "発言者肩書き",
      "発言者役割",
      "発言",
      "発言URL",
    ])
  }
  return sheet;
}

function appendRow(sheet, formattedSpeechRecords) {
  const lastRow = sheet.getLastRow();
  sheet.getRange(lastRow+1, 1, formattedSpeechRecords.length, formattedSpeechRecords[0].length).setValues(formattedSpeechRecords)
}

function formatSpreachRecord(speechRecord) {
   return speechRecord.map((record) => {
     return [
       record.speechID,
       record.issueID,
       record.imageKindm,
       record.searchObject,
       record.session,
       record.nameOfHouse,
       record.nameOfMeeting,
       record.issue,
       record.date,
       record.closing,
       record.speechOrder,
       record.speaker,
       record.speakerGroup,
       record.speakerPosition,
       record.speakerRole,
       record.speech,
       record.speechURL
     ]
   })
}

function getSpeechRecord(url, nextRecordPosition) {
  const newUrl = nextRecordPosition ? url + "&startRecord=" + nextRecordPosition : url;
  Utilities.sleep(5000);

  const response = UrlFetchApp.fetch(newUrl);
  const json = JSON.parse(response.getContentText());

  return {
    speechRecord:json.speechRecord,
    nextRecordPosition: json.nextRecordPosition
  };
}

function appendSpeechRecord(sheet, url) {
  const content = getSpeechRecord(url);
  appendRow(sheet, formatSpreachRecord(content.speechRecord));
  let n = content.nextRecordPosition;
  
  while(n) {
    console.log(n)
    const result = getSpeechRecord(url, n);
    appendRow(sheet, formatSpreachRecord(result.speechRecord));
    n = result.nextRecordPosition;
  }
}


function main() {
  const url = "https://kokkai.ndl.go.jp/api/speech?recordPacking=json&maximumRecords=100&any=" + searchWord;
  const sheet = getSheet();
  appendSpeechRecord(sheet, url);
}

これで収集したデータをGoogleデータポータルで可視化した。見やすいように20年分をデフォルト期間にしているが、伸ばすこともできる。以下はダッシュボード及び感想です。

「丁寧な説明」発言ダッシュボード

(このまま動かせます。発言者や所属政党をクリックすると絞り込めます)

見どころ

与党は丁寧に説明しがち

「丁寧に説明しがち」というのは面白さ優先のフレーズであるが、民主党が政権与党であった2009年~2012年の間、自民党系の赤の面積が少なくなり、緑の民主党系の面積がメインになっていることがわかる。

与党は基本的に追求される側であり説明責任が求められ、そういう場合にこのフレーズが使われるということなのだろう。このあと本当に説明したのかはデータからはわからない。

第二次安倍政権は丁寧に説明しがち


上と同じグラフから見て取れる。第二次安倍政権から「丁寧に説明」というフレーズが格段に増えている様子が伺える。自分の印象とも合致する。

安倍さんと岸田さん


このグラフからは安倍さんが抜群に丁寧に説明している様子が見て取れるが、これは説明責任を持つ内閣総理大臣を長期に渡って担当していたという面はあるはず。一方、内閣総理大臣担当期間を考えると岸田さんが猛追していそう、という印象も受ける。

岸田さんに限定した発言回数

しかし意外と、内閣総理大臣以前からも言っていて、内閣総理大臣になってから丁寧な説明を連発しているというわけではなかった。(訂正:連発はしているが内閣総理大臣時代のみという訳ではなかったという事を言いたかった)

「丁寧な説明」メソッドを発明したのは誰だったのか

言葉としては「丁寧な説明」は存在していて良くて、本当に良くないのは言いっぱなしで丁寧な姿勢を示しながら説明しない態度である。実際に説明があったかどうかはこのデータからは示せないので、「丁寧な説明」メソッドを作ったのは誰、どの政党だったのかはここでは断定しないでおきたい。ただまあ、安倍さん連発してたよな、というイメージは正しかったというのが分かってよかった。

注意事項

データ的には「丁寧な説明」「丁寧に説明」が出現した発言のみを集計しているので、文脈は参照していない。例えば「丁寧な説明をしてないじゃないか」といった追求もカウントされてしまうことに注意したい。

スプラトゥーンごっこ


家庭でスプラトゥーンが流行っている。長男も次男も楽しんでいる。ゲームを遊べない時間にスプラトゥーンごっこが始まることがある。「ジェットパックだ!」「しんでしまった〜」などがとても可愛い。

このごっこ遊びの際、クイックルワイパーをローラーだと言い張ることで、子供と遊びながら部屋の掃除をすることができる。

「 学研の科学 水素エネルギーロケット」買った。楽しい

学研の科学が復刊すると聞いて、また水素ロケットと聞いて絶対面白いわと思って買った。

全体像。手回し発電、電気分解装置、発射台、水タンク、圧電素子の発射ボタン。

思った以上に普通に電気分解の実験ができてすごい。手回し発電機を回すと簡単に電極から泡が発生する。科学が身近だ。

一方、小学1年生には説明は少し難しい。冊子に説明は書いてあるもののやはり口頭での補足は必要。水をずーっとズームして見ていくと、水素と酸素という粒がくっついた粒からできている。それに電気を流すと、ばらばらになる。そしてそれはペアになりたがるので水素と酸素の気体になるんだ、という感じで説明をしたものの、原子と気体で名前が同じなのでややこしい。ペアになりたがる、というのも説明不足。まあ理解されなくてもなんとなくでいいかと思う。
長男に説明していたら、次男が

こんな感じになっていた。酸素と水素をどう表現したのかは謎であるものの酸素と水素と言いながら踊っていた。


水素の爆鳴、ロケットが楽しめていい。ロケットはそれなりの音を立てながら6mくらい飛ぶので普通に遊べる。うちでは的あてして遊んでた。また、部屋を暗くすると水素が爆発して様子がはっきりわかる。家庭で水素爆発で遊べるなんて…すごすぎる。

初回なので力が入っていたのはありそうだけどおもちゃかつ身近な科学体験としての完成度は高い。学研の科学が届く体験絶対いいと思うので採算取れて今後も続いてほしいなぁと思う。