日直地獄

小学校では事件が起きる

「この世界の片隅に」を見てきた

この世界の片隅に」を見てきた。とても良い映画だった。劇場で見て大正解の映画だった。見てない人はこんな日記を読んでないで劇場に走れ!!まあ…ネタバレしない部分でおすすめ点を書いておく。

空襲や対空砲火など音響が凄まじい、という理由から映画館で見るべきだと思っている。基本的に前半は戦時中の日常、生活、恋愛などがとても丁寧に描かれているが、そこからシームレスに空襲につながる。飛行機のプロペラ音、高射砲の音、高射砲の榴弾が炸裂し破片が地上に降る音(高射砲の破片の描写初めて見たかも…)、瓦を突き抜ける音、防空壕の振動、機銃掃射などなど、どれも異常な迫力がある。実際の戦争においては、こういう音は、音及び圧力として伝わっているはずで、その圧力を体験するには劇場しかありえ無い(シアタールームを持ってる人は知らん)。そしてこの迫力が何でもない日常と地続きに訪れることで、描かれている日常をより意識することになる。

こう書くと、戦争映画かーと思われそうなので書いておくと、戦争が中心ではなく、あくまで中心は生活、生きていくことを前向きに捉えた映画なので、多くの人が楽しめるかと思う。

…これでもすげー重い感じだな。

笑ったり泣いたりしたんだけど「泣ける映画だよ!」みたいなおすすめはしないし、戦争とか平和だけにフォーカスすると重そうに感じられそうだし、「戦前戦中の生活の話です」だとキャッチーさに欠けるし、とにかくおすすめなのだけれど、おすすめポイントが難しい映画だった。