日直地獄

小学校では事件が起きる

くうちゃんのホットケーキ (ポプラ社の絵本)

くうちゃんのホットケーキ (ポプラ社の絵本)

図書館で何度も借りたので買った絵本。だいぶお気に入り。

くうちゃんがホットケーキをひっくり返すのに失敗して、自分でやりたいくうちゃんと失敗しないようにしたい母親とケンカをしてしまう。別室で泣いていると、失敗したホットケーキがくうちゃんを慰めにくる…、という話。食い物が喋る…となるとホラーっぽくもあるけどかわいい絵柄。現代風の茶髪の母親というのも珍しい気がする。

描かれている親と子の構図、つまり、親がまだできないと思っている事を子供はどんどんやりたがるけど、後始末が非常に面倒、もしくはもったいない、という構図は本当によくある。紙パックから牛乳を入れるとか、パンツで寝るとか、ホットケーキミックスを混ぜるとか。頭ではチャレンジさせた方がいいと思いつつやっぱ面倒なんだよね。まあ少なくとも「だからいったでしょー」みたいな言い方をしないようにしたい…みたいなことを思う。

おそらく大人しか気にならない点なのでどうでもいいのだけれど、母親は喋るホットケーキが誕生した瞬間を見てるはずなんだよね。そうであれば、この物語は母親の悲鳴から始まるはずだが、そうではないので、このホットケーキは母親の黒魔術により生命が与えられたに違いない、ということになる。