日直地獄

小学校では事件が起きる

初めて仁義なき戦いを見たのが、

日記にも書いてある通り38.6℃ほど熱が出てバイトを病欠で休んだ時だ。祐天寺の駅前に飯を調達しに行った際に、ついでにGEOに立ち寄って借りた。布団が敷かれた三畳の部屋の傍に置かれた安い24インチのBENQのディスプレイで熱にうなされながら見た。

五部作は異常なペースで本当に何度も見たし、仲間内でも相当に流行っていたのは、端的に評価して狂っていたと言っていい。もしくは狂わされた、か。普通の作品であれば、そんなに長い期間持つ訳はないんだけど、名優と異常な量の名言により、定期的に引用され続けている。こんな映画は他にはないし今後出てくることもないだろうと思う。

そんな感じで、自分にとっては最新の最先端の作品であり続けているので、血気盛んな若者、山守に翻弄されて渋い顔をする若者が死んだような、そういう気持ちになって若干しんみりしてしまった。

東京出張の帰り、天啓あり、ピザとビールを食べようと思ってちょっと遠くまで行ったのだが、ピザが焼けるまで待つと終電を逃す可能性が高く、それはまずいので泣きながらサイドメニューとビールを頼んだ所、たまたま隣に座った人が私と同じメニューを頼み、そちらに運ばれるという大変な悲劇が発生した。しかしもう再登場を待つ時間の余裕はなかったので、退散し、品川で焼き鳥を買って帰った。


たまに美の壺を見ると、なんかの物の妖精が喋り出したり、正雄ちゃんがタイムスリップした感じで思い出の女の子としゃべりだすパターンで、新しいパターンが必要とされているのではと感じていた。

「爆薬」の美とはなんだろうか。ビル解体のための爆破であれば「倒壊」だろうし、単なる爆破であれば「発光」「衝撃波」「キノコ雲」くらいだろうか。まあ、無理やりこじつければなんとか成立しそうではある。

美の壺」の最終回は、正雄ちゃんがダイナマイトをあの豪邸に差し込み爆発四散!というのがいいと思う。