日直地獄

小学校では事件が起きる

兄弟ゲンカを避けるためのロフトの完成と、おおらかなDIYを振り返る。

1月頃に2日ほどかけて手すり以外を完成させた後、「まあ使えるしいいやろ」と放置していた子供用のロフトに、ついに手すりをつけて完成させた。上が長男用で下が次男用のスペースとなる。主に次男に触られたくない時や触られたくないおもちゃを置くために活用されている。

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ロフトの前方 1400x1400ほどの広さがある

せっかくなので、これを記念し、これまでやってきたDIYを振り返ってみようと思う。

家具を切る

DIYとはDo It Yourselfの略語で、直訳すると「家具を切ろ」である。直訳の通り、DIYとは素材を組み合わせて1から作るだけではなくて、買ってきた家具を切ることもDIYであると言い張って良い。
そもそもDIYの利点は、暮らしの中で発見した課題・問題点を、自分自身の手で生活にフィットさせて解決できるということにある。DIYとは姿勢の話なのである。
例えば、以下の写真を御覧ください。

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出来合いの踏み台の足を切ることでちょうど洗面台の下に入っている様子
これは何が課題だったかというと、子供一人で洗面台で手を洗ったり口を濯いだりしてほしいが、ちょうどよい高さの踏み台がなかったということだった。流しの下には排水トラップがあるので、排水トラップより背が高い踏み台は奥まで入らないし、かといって、1段の小さいサイズの踏み台だと排水トラップよりかなり低くなるので、子供の手が届かず目的が達成されないのだった。そしてこの高さにピッタリな踏み台がなかなか見つからない。ならば!ということで、IKEAのいい感じの踏み台を発見し、こいつの足を切った。アスペン(ポプラ)なので鋸挽きも容易というのも良かった。その結果、ものの数時間(切った後ワックスを塗った)でピッタリ収まる踏み台が手に入って問題は完全に解決された。切り落とした足は積み木にもなって一石二鳥であった。

穴をあける

DIYとはDo It Yourselfの略語で、直訳すると「穴をあけろ」である。直訳の通り、DIYとはある素材を組み合わせて作るだけではなくて、既存のものに穴をあけるだけでも良い。穴をあけるだけで解決する問題はいくつもある。現代人は穴をあけなさすぎなのではないか…?

…以下の例を御覧ください。

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生ゴミ乾燥機電源取得用の穴
生ゴミ処理機を買うときに、電源をどこからか取らないといけないという問題を解決する必要があった。

我が家は、キッチンの向かいにゴミ箱スペースが存在しているのだけれど、リノベ時*1は、生ゴミ処理機という存在に一ミリも気づいてなかったので、そこに電源が必要とは全く考えていなかった。そのため、ゴミ箱スペースに電源スペースはなく、生ゴミ処理機に電気を供給するためには、不格好な延長コードを導入するとか何らかの解決を見ないといけなかった。延長コード解決は嫌だったので、隔壁を挟んだ向こう側に存在している電源を使うために穴をあけるというアイデアを思いつき、実行した。
ホールソーを買い、ドリルドライバーをコーナンでレンタルし、ドリドリと穴を開けた。材質にもよるけど穴をあけるにはトルクが必要になってくるため、それなりに良い機材が必要になってくるが、自腹で買うのはちょっと躊躇する。レンタルできるのはお財布的にはちょうど良かった。穴が空いたことで電源の問題は完全に解決された。

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脱衣所のドライヤーなどの電源用の穴
脱衣所にはいい感じの場所にコンセントがなく、ドライヤーの電源コードは洗面台の前面を這い、ジェットウォッシャーはたまにコンセントを刺して充電するなど、見栄えの問題や使い勝手の問題があった。しかし、ここに穴を開け、そこに配線を通すことで、足を引っ掛けることもなく、充電器も置け、またドライヤーのコードを使わないときは穴の中に入れてしまうことで見栄え問題も完全に解決できる。実家のドライヤーはフックに引っ掛けたりぐるぐる巻にしたりしており、気がつくと電源コードが異常な螺旋を描いてしまうということもあったが、その問題もない。これは複数の問題を解決するとても良い解決ができたと思う。

穴をあける際に注意すべきたった一つのこと

それは、穴をあけると取り返しがつかないということ。そもそも持ち家でないと穴は開けられないし、持ち家であってもクリティカルなところに穴をあけるとその解決に何倍もの費用と時間が必要となったりする。購入した踏み台であれば、足切りに失敗して斜めになってしまおうが、誤って燃やそうが踏み台1つ分の出費にしなからないので、えいやっとやってしまえば良いが、壁に穴をあける場合、取り返しはつかない。今回、どちらの穴あけにもかなり悩んだし、リノベ会社にも相談した。安易に穴をあけずに自分のプランをよく検討しましょう。俺は知らんぞ!

タイヤをつける

板にタイヤを付けるだけでもDIYと言い張っていい。例えば、下の写真は生ゴミ処理機を調理時や食器洗いの際にシンクに寄せるための台車である。

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生ごみ処理機が自由に動ける
これの良いところは片付けの時だけに活躍するだけではなく、生ゴミ処理中も表に出しておくことで排熱の問題を解決し、壁からXcm離してという要件を達成できるということにもある。合計1000円かかってないのでとても良いものだった。

1から作る

普通に普通のDIYです。リノベが完成した後まずこれを作った。そもそもここに食器棚を作るつもりでリノベをした。食洗機の真後ろにスライド式の食器棚があると、1歩も動かずに食器を収納できて導線的には最高の状態になると考えたからである。

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プッシュオープン仕様の食器棚
スライドレールの設置は左右で並行をとったりしないといけないので、作るのは結構苦労した*2。しかし、適切なサイズにあわせたり、ボックスの片方の壁だけを化粧板で隠したりと、DIYでしかできない調整を入れられたので満足している。

木材の調達には下のサイトを使った。なんでこのサイトを使ったのかは覚えていない。安かったからだったっけな?
www.paint-koubou.jp
excelでカットサイズを指定するとそのとおりに切って送ってくれて便利。

とにかく木材をたくさん使う

冒頭のロフトの話に。次男は1歳前半で、長男は4歳。基本的には仲良しで一緒に遊んでくれるのだが、どうしたって触られたくないものに触れれたり、ちょっかいを出されたりして喧嘩になることが多かった。そんな折に妻がこのTweetのURLを送ってきてこれがほしいと言ってきて、


これめっちゃいいですね、ということで作り始めた。完成したら長男は大喜びだし、多少は諍いが減った気がする。作ってよかった。
大量の木材が必要になるので、軽くて安くて強いSPF材一択。業務用コーナンでSPF材を切りまくった(といっても予め必要な木材のカットを紙に書いておき、店員にカット長を伝えるだけである)。
子供が使うので強度的な心配はあるものの、一応重量は分散するようにしたし、横方向の力は壁で支えるなど気を使ったし、大人が上でジャンプしても大丈夫なので問題ないものだと思っている。*3

捨てることはまったく考えたくないが、いちおうその時のことを考えてタイトボンドは手すりの一部除いて使っていない。なので、ネジを取ってしまえば分解できるようになっている。あー考えたくねぇ。

まとめ

課題の解決を中心としつつ、作る楽しみも適度に取り入れたおおらかなDIYを楽しむと良いかなと思います。

*1:数年前にリノベしたのです

*2:実際このあと何度も調整することになる

*3:ただ、こちらは素人なので安全な設計かどうかわからないので設計図は公開しません