日直地獄

小学校では事件が起きる

大腸検査日記

大腸検査に行った。


二週に渡り、便器の水が鮮血で赤く色づくほどの便がでたので、これは!と思って消化器科に行った。一度目の出血は、痔再発かなと思っていたけど、二度目は流石に看過できなかったのであった。痔の治療は三回すべて終わらせたのだけど、最後の治療確認が新型コロナの影響で有耶無耶になり*1、本当に治っているのかわかっていないという状態でもあった。

かくして、消化器科に行き、状況を伝えたところ、特に肛門を見ることもなく、病院の方針でこういう場合は必ず大腸検査を行うことにしているという旨の説明があった。大げさなような気もするし、あの血を考えると大げさでもないような気もする、大げさでなかったときのほうが問題は大きいので大腸検査やよし、という気持ちになり予約した。
大腸検査では、腸の中を空っぽにする必要があるので、前日は低脂質・低繊維質の検査食を食べる必要がある。胃のバリウム検査は前日の夜から少し意識すればいいくらいだが、人間の管は長く、前日から飯を調整しないといけないのであった。
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これで2000円、保険適用外、意識を持って以来もっとも質素な2000円の食事な気がした。なお、味の方は梅かつおふりかけなど濃い目の味がしっかりついていて、案外悪くない感じではあった。
この日はコストコに行き、妻が帰りの車で180円のホットドッグを食べていたりもしたのだが、案外空腹が加速して機嫌が悪くなる、ということもなく平然と過ごせた。朝食のお粥が腹に溜まっていたというのもあるだろうし、一回限りの食事制限だからイベント的に楽しんでいたからというのもありそう。Newケンサンクリンが間食を入れて一食あたり500円と考えると、コストコのホットドッグの偉大改めて浮き彫りになったと思う。
前日の最後は、下剤で締める。これまで飲んだ下剤は、胃のバリウム検査後にいただける小さい錠剤だけだったが、あれは弱い下剤であり、強力な下剤はマジですごいということを知った。仔細は省くがケツから液体がめちゃくちゃ出てくる。下痢ではなく液体が出てくる。
次の日お医者様より下剤を飲んでから実際に便が出てくるまでの時間を聞かれ、その長さで腸の長さを推測されており、なるほどと感心させられた。ちなみに私の腸はそんなに長くないそうです。
当日は大腸内視鏡検査と大腸バリウム検査が行われた。
こういうのを読むと、大腸内視鏡検査難しそうだし、痛かったらやだな…と思っていたが、全然痛くなかった。最初に肛門を開くときは流石に違和感があるが、基本的には何事もなく終わった。そして、痔もほとんど治ってることが確認された。
バリウム検査の方は、腸に空気を送られたりバリウムを入れられたりし、一瞬にして腹が膨れる感覚に陥ったり、便意を催したりして苦しいながらも面白い体験だった。便意トリガーの存在を意識させられるというか……人体のセンサーの単純さを感じるみたいな??まあこれも特に痛みはなく、便意の苦しみもそこまでなかった。
検査の結果、大腸は全く問題なしということだった。よかったよかった。血便は痔の周りでどこかが切れたのかもねということだった。二回目の血便以降、血は出てないので、まあそういう感じにも納得感がある。7000円弱かかったけど、自分の腸のことを知れたり、いい経験だったという気持ちが強い。

*1:オフィスに出社しなくなり、オフィスから更に遠い病院に行くのが面倒になってしまったのだった